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「スモールコンセッション」について

投稿日2025.07.08

「スモールコンセッション」とは、国土交通省が推進する取り組みの一つで、地方公共団体が所有する廃校や古民家等を、地方公共団体と民間事業者とが官民連携して活用しようとする取り組みです。今回は、その概要をお伝えします。

取り組みの背景

近年、多くの地方公共団体の頭を悩ませている問題として、廃校や空き家の増加に伴う維持管理費用の増加があります。
文部科学省によれば、令和6年5月1日現在、廃校の数は7,612校あり、そのうち活用されていないものが1,951校あります(廃校数のうち25.6%)。

また、総務省によれば、令和5年10月1日現在、空き家の数は900万2千戸(前回調査が行われた平成30年の848万9千戸と比べ51万3千戸の増加)と過去最高です。これら空き家のうち地方公共団体へ寄付されるものがあります。

このような地方公共団体が所有する不動産について、その維持管理費用が増加傾向にあります。そこで「スモールコンセッション」を用いて、不動産の活用を図り、維持管理費用の削減等を目指しているのです。

「スモールコンセッション」の具体的なやり方

具体的なやり方(方式)は主に、次に挙げる三つがあります。各地域、各不動産ごとに適切な方式がとられることになります。
①指定管理方式・・・・・地方公共団体に代わって民間が管理・運営を行う方式。
②賃貸借方式・・・・・・民間が地方公共団体から施設を借りて管理・運営を行う方式。
③コンセッション方式・・施設の所有権を地方公共団体が有したまま施設の運営権を民間に設定する方式。

具体的な取り組み事例

(1)賃貸借方式の具体例

千葉県市原市において、廃校を活用してグランピングを運営。地域の農産物を使用したバーベキューや地方公共団体・地域交通(小湊鐡道)・周辺観光施設と連携した事業運営を行っています。

(2)コンセッション方式の具体例

岡山県津山市において、個人から寄付された、伝統的建造物に指定されている町家を活用した宿泊施設。コンセッション方式によって、料金設定や周辺飲食店との連携等自由な事業運営を行っています。

このような取り組みによって、地方公共団体が負担する費用が減少し、その結果として、地域の活性化が図られることが期待されます。

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