「不動産取引情報提供サイト」のリニューアル
不動産取引情報提供サイトとは
不動産取引に係る情報を収集する手段として、インターネットを活用するようになって久しいのですが、「不動産取引情報提供サイト」の存在を御存知でしょうか。
このサイトは、不動産事業者間の取引情報交換システムである指定流通機構(レインズ)が保有しているマンション及び戸建住宅に係る成約価格情報を活用した消費者向けの情報提供サービスです。
今回は「不動産取引情報提供サイト」のリニューアルについてお伝えします。
情報提供の意義と充実化
そもそも、不動産取引価格等の情報を入手することは難しく、実際に取引する価格の妥当性に不安感を抱く消費者も多くいたことから、平成19年から当該サイトによる情報提供が始まりました。
令和2年7月に閣議決定された政府の規制改革実施計画に基づいて、提供される情報の充実化を図るための見直しがなされ、令和5年3月から運用が開始しました。情報項目の詳細化についての概要は次のとおりです。
「マンション」についての情報
改定前 | 改定後 | |
最寄り駅からの距離 | 5分単位 | 1分単位 |
築年 | 2年幅 | 1年幅 |
価格 | ㎡単位 | 総額(有効数字2桁) |
検索対象都道府県 | 30都道府県 | 全都道府県 |
追加項目 | – | 構造・改装の有無 |
「戸建て」についての情報
改定前 | 改定後 | |
築年 | 2年幅 | 1年幅 |
建物・土地面積 | 20㎡単位 | 5㎡単位 |
検索対象都道府県 | 31都道府県 | 全都道府県 |
追加項目 | – | 構造・建ぺい率、容積率、前面道路 |
情報提供にあたり留意すべきこと
提供される情報の量及び質の充実化が図られることは、不動産市場の透明化及び活性化に資するのですが、その一方で、安易に物件が特定されることがないよう個人情報(プライバシー)は必ず保護されなければなりません。
現行の情報提供制度においても個人情報への配慮はなされていますが、今後も個人情報の保護を第一とし、その上で情報提供がなされ、不動産市場の透明化・活性化が図られることが肝要です。
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