体験しました電子申告
既報の通り(YF-00152)、電子政府の実現に向けた「ミレニアムプロジェクト」の一環として、政府は電子申告制度を導入しようとしています。
2003年度までに国税の一部の税目等について運用を開始することを目標に準備が進んでいますが、今回、麹町税務署、練馬東税務署管内の納税者を対象に電子申告のモニター募集がありました。
好奇心旺盛な当事務所では何社(人)かのお客様にご協力いただいてモニターとして今回の実験に参加し、電子申告を実際に体験してみました。
今回のFAX NWSでは申告の実際の流れについて簡単にご報告します。
電子申告ソフトへの入力
今回は9月決算の会社の法人税、消費税を対象として参加しましたので、それぞれのデータを入力します(なお所得税、源泉所得税も実験対象です)。
電子申告日現在、すでに現行の申告書を作成してありましたのでそれを丸写ししましたが、かなりの数値を手入力せざるを得ませんでした。
なお、法人税関連では別表だけでなく、概況書、決算書、科目明細も入力しました。
電子署名
あらかじめインストールしてあった電子署名ソフトを使用して、作成した申告書に署名します。パスワードを入力し、署名作成ボタンを押すだけです。
データ送信
パスワードを入力し、認証して送信画面にログインします。送信対象データを選択して送信ボタンを押すだけです。今回は法人税と消費税が対象なので2回送信しました。
送信すると申告書受信画面が出てきますので、送信できたことが確認できます。
受付結果の確認
受付けられたデータを申告ソフト上で確認します。
以上が大きな流れです。
体験してみて感じたことは、まずセットアップが大変なことです。
当事務所にはパソコンのスペシャリストがいますので、難なく送信までできましたが、それでも電子申告ソフトのインストールから4.の確認まで半日以上かかりました。
セキュリティの関係上やむを得ないのかなと思いますが、予想以上に煩雑です。
次に、申告ソフトは市販されているものと比べると少し使いにくいかなと思います。
今後、本格稼働した際にすべての人が2ヶ月以内(原則)に申告できるのか、送信がうまくいかずに期限後申告となった場合はどうするのか等の不安があります。
最後に、国税は電子申告になっても地方税がそのままでは、支店が多い会社は結局今とあまり変わらないことになります。
実際に電子申告が制度化される頃にはこれらのことが少しでも改善されていることを期待します。
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