家賃振り込め詐欺にご注意を
数年前から「振り込め詐欺」は問題視されていますが、その‘不動産版’ともいえるニセの「家賃振り込み先変更」の文書が各地の賃貸マンションのポストに投函されました。
業界団体などの迅速な対応もあり被害は未然に防げたようですが、信憑性を感じさせるような巧妙な手口も出てきています。そこで今回のFAX NEWSは、「家賃振り込め詐欺」についてご紹介します。
家賃振り込め詐欺とは
賃貸マンションの居住者に「家賃口座が変わりました。」という通知を送り、自分の口座にお金を振り込ませるという賃借人を馬鹿にした犯罪手口です。
概要は、管理会社または所有者・管理者が変更になった旨を告げ、犯人があらかじめ用意している〈銀行口座〉への振込みを誘導する通知を賃貸マンションなどのポストに投函し、家賃を騙し取るという流れであり、偽名・偽装・犯行範囲・時期も様々です。
なかには、2枚綴り、3枚綴り、もしくは社判、角印が押されている等信憑性を持たせる形式のものも出ています。
埼玉県宅地建物取引業協会所沢支部では「千件を超える同一のニセ文書が一度に見つかった。」ため、銀行、警察と連携して振込先口座の凍結をするなど、迅速な対応により被害を未然に防ぐことができました。
手口の特徴について
(1)25日前後に送付(投函)されてくるケース。
(2)振込口座は多数用意されているケース。
(3)もっともらしい文章を並べ、また、偽造書類を本物らしく見せかける為に「ご質問等は下記までご連絡下さい。」等と記載されていることも多いようです。
対策について
上記の事項を検討し、不安な方は「大家さん」「管理会社」に連絡をとってみて下さい。
それでも心配であれば、登記簿謄本をとり、登記簿上の所有者に詳細を確認するしかありません。
とにかく、すぐに振り込まず、誰かに相談することが被害を避けるための第一歩です。
賃貸マンションに入居されている方はご注意のほどを。
むすび
このような犯罪は、今に始まったものではありませんが、これからの世の中、決して他人事ではなく個人個人が自己責任の下で生活することが必要なのではないでしょうかね。
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