平成21年第2四半期の地価動向報告について
先日、国土交通省より平成21年第2四半期(平成21年4月1日~平成21年7月1日)の主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)が公表されました。
そこで、今回のFAX NEWSは公表された「地価LOOKレポート」の概要についてお知らせします。なお、「地価LOOKレポート」は、土地総合情報ライブラリーのホームページ内(http://tochi.mlit.go.jp/)で閲覧することができます。
平成21年第2四半期の地価LOOKレポートの概要
依然として厳しい景気状況の下、不動産需要の停滞、オフィスビルの賃料下落や空室率上昇が響き、平成21年第2四半期の主要都市の高度利用地の地価動向は、前回の平成21年第1四半期に引き続き、ほぼ全ての地区(150地区のうち147地区)で下落傾向にあります。なお、前回調査では、150地区のうち148地区で下落傾向でした。
但し、次表の通り、下落幅は縮小傾向にあり、地方圏を除き「下落幅が縮小した地区」は増加しています。また、地方圏でも「下落幅が拡大した地区」は減少している状況で、回復の兆しが感じられます。今年前半における不動産の価格調整や在庫調整の進展等により、下落幅は縮小されているようです。
【下落幅の推移】
下落幅が縮小した地区 | 下落幅が横這いの地区 | 下落幅が拡大した地区 | |||||
前回調査 H21.1.1 ~21.4.1 |
今回調査 H21.4.1 ~H21.7.1 |
前回調査 H21.1.1 ~21.4.1 |
今回調査 H21.4.1 ~H21.7.1 |
前回調査 H21.1.1 ~21.4.1 |
今回調査 H21.4.1 ~H21.7.1 |
||
地 域 別 |
三大都市圏 | 118のうち 19 |
117のうち 52 |
118のうち 76 |
117のうち 63 |
118のうち 23 |
117のうち 2 |
地 方 圏 | 30のうち 7 |
30のうち 4 |
30のうち 20 |
30のうち 26 |
30のうち 3 |
30のうち 0 |
|
全地区 (合計) |
148のうち 26 |
147のうち 56 |
148のうち 96 |
147のうち 89 |
148のうち 26 |
147のうち 2 |
(単位;地区)
むすび
先般の衆議院選挙における民主党の圧勝による政権交代によって、日本経済のさらなる景気回復に期待が寄せられますが、景気回復のバロメーターの一つとして挙げられる地価動向も注目されるところです。
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