長寿企業の変化
日本には創業200年以上の企業が3,000社以上であり、世界の半数以上を占めるそうです。また創業100年以上の企業となると帝国データバンクなどによると26,000社にも上るそうです。
今回のFAXNEWSでは、創業200年以上の長寿企業と100年の長寿企業の特徴の違いをレポートします。
【創業200年以上の企業の代表例】
日本で200年以上の歴史を有する長寿企業は、建築、旅館、清酒製造、各種醸造、和菓子、仏具などが多くみられます。こういった企業の特徴として以下の3つが挙げられます。
(1)自らが汗を流して働くことを貴ぶ文化があること。
(2)営利よりも社会にとって有用なものを作りだそうという意識が高いこと。
(3)自然の営みのスピードと調和しながら、身の丈にあった成長をすること。
【創業100年の企業の代表例】
(1)最近、創業100年を迎えた主な企業には、化学メーカーや金融、各種製造業、出版業等の
多消費型の産業で、技術革新や新たなニーズに対応してきた企業が多くみられます。
(2)特に増加が顕著なのが不動産賃貸業。これらは創業時にあった遊休地をもとに新事業を始め、時代の経過とともに、これが本業に成り代わっていったケースが多く見られます。
(3)次いで増加しているのがガソリンスタンド。かつての食用油や照明油の業者が、市場変化に対応し、業態を変化させたものが大半と言われます。
【次の100年のために】
帝国データバンクによれば、これらの企業は戦争などの困難にも、市場環境の変化にも対応し、生き残っているのであり「長寿企業となるには、過去の成功体験に縛られず変化を恐れないことに尽きる」と分析しています。
なお、創業200年以上の企業と100年程度の企業で決定的に異なっているのが、「自然の営みと調和しながら身の丈にあった成長をしているか否か?」です。
今では誰もがエネルギー多消費型となっているためやむを得ないのですが、2億~4億年かけて出来た化石燃料を僅か200年で使いつくす勢いですし、ウランも100年で枯渇し、汚染物質を数十万年放出するとみられます。とても自然の営みと調和した身の丈にあった成長とはいえません。
多消費型の100年企業が200年企業になるには、確実にエネルギー問題にも対応しなければならないでしょう。そして、まだ産声を上げて間もない我々はなおのこと、これらの変化に対応しなければ、次の数十年すら危ういと言えましょう。
弊社は、税務・鑑定評価はもとより、賃貸管理物件の全照明のLED化を進め、空調も最新の省エネ技術を導入し、全マンションに太陽光発電システムを取り付けるなど、200年企業にならった取り組みを促進しておりますが・・・。
果たして100年後も、このFAXNEWSが配信され続けているでしょうか??
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