リバースモーゲージと他の選択肢
人生百年時代に突入しつつありますが、よりよい老後を過ごすための資金計画は大きな課題です。
そんな老後資金の調達方法の一つとして注目されているのが「リバースモーゲージ」です。
今回は、リバースモーゲージ商品の長所と短所について解説します。
1.リバースモーゲージとは
一定の年齢を越えてから自宅を担保に資金を借り、生きている間はその借入金の金利だけを支払い、元本については亡くなった後に担保不動産を売却して、清算するといった仕組みです。
死後の世界には何も持ってはいけませんので、現世の自宅は自分の死後に残す必要がないといった方に向いている資金調達手段といえます。
今では中小の信託銀行から大手都市銀行まで各種金融機関が様々なパッケージを提供していますので、各々の長所・短所も異なってはいますが、一般に提供されているリバースモーゲージの商品の特徴から見受けられる長所と短所を以下にまとめてみました。
2.リバースモーゲージ商品の長所と短所、その他の特徴
主な内容 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
資金的負担 | 借入金の金利が2~3%台のものが多く、元本は亡くなった後に返済・清算するため、生きている間は現金が手元に残り、現金を保有しているという安心感を得ることができる。 | 自宅を担保に資金を借りても所有権は移転しない。そのため固定資産税や修繕費は自己負担。高齢化・老朽化に伴って必要となる家のリフォーム代も自己負担。 |
生活の変化 | 自身や家族が引っ越しをする必要はなく、自分の家に亡くなるまで住み続けられる。 | 体調を崩したり、認知症で老人ホームに入らねばといった変化が生じた場合に、身動きがとりにくい。 |
融資枠や資金使途とその他の特徴 | ・不動産価額の50%程度の融資枠が得られる程度のものが多い。 ・リバースモーゲージ商品の取扱手数料が別途必要となることもある。 ・使途が生活資金やリフォーム代などに制限されることもある。 ・不動産の時価評価が下がると融資枠も下がるので相場に注意が必要。 |
3.不動産売却後もそのまま住み続けられる他の選択肢
自宅を所有する人にとってリバースモーゲージは老後資金調達の有力な手段となりますが、上記の短所のため、自宅を売却して老後資金を得る方が得策と考える人も多いのが実情です。そんな中、不動産を売却しても住み続けることができるサービスを提供する不動産業者も現れています。
自宅売却後、買主さんと賃貸借契約を結び、そのまま家を賃借すれば、老後の資金調達とともに元の自宅に住み続ける生活が可能です。
大切なご自宅を売却してもなお、自宅に住み続けられたらというご希望がございましたら弊社 無料相談コーナー からご相談ください。
(文責-林達郎)
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