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老後の資金調達方法は国によって様々

投稿日2018.07.28

サッカーのワールドカップが終了し、お祭り気分もひと段落といったところでしょうか。
各国のプレースタイルの違いに驚くばかりです。

ところで、以前のFAXNEWS(YF-00810)では不動産を使った老後の資金調達の手段として、日本でも普及しつつある「リバースモーゲージ」についてお知らせしました。

今回は、ワールドカップの優勝国、フランスで利用されている不動産を使った老後の資金調達の方法「ビアジェ」という制度について解説します。

1.ビアジェとは

高齢者が所有不動産に住み続けながらもそれを売却する制度で、高齢者は売却時に一時金を受け取り、その後定期的に一定額を年金として受給するものです。契約形態は状況に様々ですが、多くは高齢者が亡くなるまで買主が高齢者に年金を支払い続けることを公証人によって確定・認証させます。

2.ビアジェのメリット

売主の高齢者はその不動産に暮らし続けることができ、不動産価値に見合った年金も生涯受け取れます。以前に紹介しました「リバースモーゲージ」では借り入れによる資金調達を行うため、利払いが嵩んだり、長生きをした場合には資金が不足する問題が残ります。

一方、この「ビアジェ」ならば、長生きをしても老後の資金の心配はありません。物価が上がれば、それに応じて年金も上がるうえ、住まなくなっても年金は受け取ることができます。

そして、固定資産税の納税義務も買主に移るので費用負担も軽減されます。
また、買主が年金を支払わない場合には、売った高齢者は家を取り戻すこともできるのです。

3.ビアジェのまとめ

高齢者にとっては夢のような制度ですが、買主となる若者にはどんなメリットがあるのでしょうか。先ずは、初期費用を抑えて不動産の所有権を手にすることができます。

仮に買って間もなく高齢者が亡くなった場合には一時金のみで、住宅を所有できることになり、買主には金銭的なメリットがあります。反面、デメリットとしては売主が長生きすると、より長い期間、年金を払い続け、不動産価値を上回る支払いが生じることもあり得る射幸性の高い契約です。中には、売主が長生きし過ぎて、買主が先に亡くなってしまったという事案も。

ただ、売主の老後を資金面で支え、支えきってから高齢者の不動産を引き継いでいこうという引渡期限に寛容な文化と、高齢者を支える相互扶助の仕組みはさすがですね。

資金調達は国によって様々。この制度、古くはローマ帝国時代から存在したようです。
不動産を用いた老後資金の調達にご興味がございましたら、弊社、無料相談コーナーからご相談ください。不動産鑑定士・税理士の総合力を生かし臨機応変に対応します。

(文責-林達郎)

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