新築戸建成約件数と木造戸建住宅建築費の推移
2020年に発生した新型コロナウィルス感染症は、働き手の勤務形態を一変させ、在宅勤務の選好により戸建住宅の需給に影響を与えました。また、世界的に旺盛な住宅需要を中心に、ロシアのウクライナ侵攻、原油価格の高騰、為替相場の極端な円安への変動等は新築戸建住宅に必要な木材・住宅設備機器・内装材等の建築費にも影響を与えました。
そこで今回は、「新築戸建成約件数と木造戸建住宅建築費の推移」についてお知らせいたします。
1.新築戸建成約件数(首都圏)と木造戸建住宅建築費(東京)の推移(弊社加工)
経済産業省発表の第3次産業活動の新築戸建住宅売買業(新築戸建成約件数)指数と、一般財団法人建設物価調査会発表の木造戸建住宅の建築費指数の推移は以下の通りです。
上図より、新築戸建成約件数は国内で新型コロナウィルス感染症が増加傾向にあった2020年4月頃を底に急激に増加し、その後は全体的に低下傾向にあります。
一方、概ね横這いで推移していた木造戸建住宅建築費は、最近では上昇傾向にあります。上図から成約件数と建築費は反比例の関係にあり、建築費の上昇が新築戸建価格に転嫁されたこと等で戸建需要が次第に減退し、成約件数が低下していったことが推測されます。
2.今後の動向について
建築費の上昇は、国内だけでなく世界的な経済情勢や経済政策等、様々な要因が絡んでおり、今後の建築費の予測は難しい状況です。個人所得が低迷している国内では、建築費の上昇が落ち着くまでは、新築戸建成約件数が全体的に増加に転じることは難しいかもしれません。
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