金利と不動産の価格推移について
日本銀行は、2022年12月20日の金融政策決定会合において、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の運用方針について、長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大すると発表しました。
この変動幅の変更は、金融機関連等の中長期的な貸出金利に影響を与える10年物国債利回りの上昇を意味し、不動産取引を通じた不動産価格にも影響を与えるものと考えます。
そこで今回は、金利と不動産価格の推移についてお伝えします。
1.国債利回り(10年物)と地価公示の推移
出典:国債利回り『財務省』 地価公示『国土交通省』
2013年4月に量的・質的金融緩和政策(日本銀行が大規模な国債の買入れ)を始めたことで国債利回りが下がり、住宅ローン等の貸出金利が下がったことから、借入資金の調達が容易になり、このような金利低下による恩恵を多くの不動産需要者が受けたこと等から、不動産価格は上昇傾向で推移していました。
しかし、国債利回りが次第に上昇しはじめると金利負担が増加し、不動産に対する需要は減少するため、不動産の価格は下落していくことが予測されます。
2.まとめ
不動産の価格は一般の財と同様に需要と供給の関係により定まりますが、この需要と供給は金利が大きく影響を与えることから、不動産価格の動向は、今後の日本銀行の政策による国債利回りの動向に注意を払うことは重要と言えるでしょう。
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